NBもだんだん珍しくなってきましたね。
NBをお知り合いから譲り受けましたというオーナーさんのNBです。
パワステフルードが大量に漏れており、全体的に診てほしいと。
こういったご依頼はすごく最近多いですね。
NBの場合、今までの経験ですとほとんどがギアボックスからの漏れ。
ですが、今回はポンプまでビショビショなんです。
そして左ラックエンドのガタもかなりあり・・・。
これで県外から宮崎まで高速で帰ってこられたと聞いた気がしますが、
とても危ないです。
とりあえずはギアボックスの交換は必須ということで進めました。
古いギアボックス。右からもフルードが大量に漏れてます。
リビルトを取り付けました。
しばらくテスト、サイドスリップ調整して走り問題ないことを確認。
ポンプは大丈夫のようです。
これでかなり安心して走行できるようになりました。
他はシフトフィーリングに違和感があって、開けてみると社外のチェンジレバーが。
右が純正です。当然ですが、しっくりきます。
NA、NBのロードスターやビートの年式になるとすべてがオリジナルという個体は
ほぼ無く、どこかしら触ってあってオーナーさんが戸惑っているのをよく見かけます。
そのクルマ本来のフィーリング、ポテンシャルを十分に味わいながら楽しむ・・・というのは
難しくなってきてるのかもしれませんね。
実際、このNBの若いオーナーさんもロードスターの魅力がだんだんと薄れてきつつあったようで。。
今回のメンテナンスでNBの良さを発見してもらえると嬉しいのですが。
修理の話に戻りますが、ビックリしたのが先日点検に来てもらったときは
ブレーキマスターシリンダーのタンクは満タンだったのに
なんと、パワステ修理で再入庫した際には半分に・・・。
原因はこれです。左リアのキャリパーからの漏れ。
本当にもう何があるか分かりません。数日後にはこのNBで愛知まで
走っていく予定らしく。
今回のメンテナンスは大正解ですね。
で、オーバーホールと行きたいところですがこちらのNB、
キャリパーが大きくなった方のものでピストンが出ないんです。
やむを得ず新品に。まあ、部品が供給されてるだけでもありがたいです。
その新品です。これでさらに安心ですね。
引き続きNBを楽しんでもらえたら嬉しいですね~。