
すごく気に入ってしまった画像です。
もうすぐ22年を迎える松元エンジニアリングですが、
その象徴として選ぶ画像は?と聞かれたら迷わずこれです。
ちょっとカッコつけちゃうかもですが、
日頃の私たちの姿勢、思い、状況が詰まっている・・・。
そしてこの画像を言葉で表すと、挑戦・悩み・迷い・決断・継続・成長。
この時、今回のオーバーホールでとても悩んだ瞬間があって、
上のボルト2本が解決してくれたんですね~。
そうそう、うちのメカの察しも鋭くそれがこの2本に行きついたって感じかな。
これは撮影しなくちゃと思わずパシャ!でしたが、偶然にもイイ感じに
長年使い込み大事にしてきた作業台、工具たちも一緒に写ってました。
一生残しておきたい画像NO1ですね。
という感じでエンジンオーバーホールって、やはり簡単な作業ではありません。
あれだけ数のボルト、ナット、部品を分解して組み立てるんです。
しかも30年以上、熱と摩耗に耐えてきた機械を。
それを100点ではなく120点にしなければならない。99点はまずありえない。
とその前に、ボーリングなどを請け負ってくれる加工屋さんに感謝ですね。
言わなくとも「いつもの感じ・・・」を理解してもらってるので、それをベースに
その個体に合った加工をしてもらいます。
「言わなくとも」ってのが大事ですよね。なんでもそうだと思いますが。
話を戻しますと、オーバーホールが終わって100キロ以上のテストを済ませるまでに
毎回スムーズって訳ではないんですね~。ホントに。
ほとんどのオーナーさんが理解してくださってますが、かなりまれに
「まだでしょうか??」と言われることもあります。
この記事を見てもらえると時間が掛かる理由が分かるかも。




今回のエンジンは、先日も紹介させてもらってますが、
エンジンチェックランプ点灯、オーバーヒート、オイル消費、
バルブスプリングがINとEX逆に組まれているなど
オーバーホールは必須の状態でした。



内容はいつもとほぼ同じですが、
シリンダーの摩耗がとても激しく、どうにか加工屋さんに頑張ってもらって
0.15mmオーバーサイズ内に収めた感じです。



右下のはシクネスゲージ。


タイミングベルトカバーのこのラバーも殆どがボロボロで
無理やりつけられてますが、そういう場合は新調します。
左画像のラバーは新と旧。


ウォーターホース、各センサー類も。。
ビート、なんだかんだ言っても部品がどうにかなってるんで凄いですよ。

最後はメンテナンスリッドを閉じて、テスト。
このメンテナンスリッドを閉じるのもただ元通りに戻す・・・とは
してません。そうならないというか。ここまでやると・・・。
気になる方は聞いてくださいね~。
で、肝心のエンジン、復活しました。
オーナーさんの表情が楽しみです。