ビートのエンジンでのお悩みは、やはりオイル消費ですよね。
下り坂のアクセルオンで白煙が・・・。オイルゲージにオイルが届いていない・・・。
ピストンリングに張りが無かったり、シリンダーが楕円になっていたり、深い傷が 入っていたり。30年以上ですもんね。
ヘッドガスケットが抜け掛かっているのもあります。
今までに、10万キロ以上の個体を中心にオーバーホールして来ましたが、最近は5万キロくらいの低走行車でもオイル消費過大となっているものを見かけるようになりました。メーターを換えているのでは?と思いますが、5万キロと言われても違和感のないボディに内装。
もう、走行距離も判断材料としてはあまり期待できなくなって来てます。
右の画像はエキゾーストバルブ。
オイル消費しているバルブはビッシリカーボンが堆積しています。
バルブリフェース、すり合わせを終えたバルブたち。
勿論、再利用可能かの点検を行っております。
曲がりなどがあった場合は新品と交換になります。
バルブの相手側、バルブシートもカットします。
気密性が上がるので、圧縮も高くなり、トルク増 を期待できます。
こちらはシリンダーブロック。
0.15mmオーバーサイズピストンを入れますので、ボーリング、ホーニングを加工屋さんで行います。
必要であればブロック上面も研磨します。
こちらがそのピストン。 右の画像のものはWPC処理されています。ご希望であればWPCも可能です。
PCは、矢印のエキゾースト側のロッカーアームシャフトも処理しておくと良いです。
このシャフトは結構摩耗しております。
こちらは、メタル合わせ。
メインもロッドも一つずつ詰めて行きます。
それにしても部品が出るのでありがたいです。
組み上げたヘッドと、 シリンダーブロッを合体です。
エンジンオーバーホール後、一番走行の伸びているオーナーさんでおよそ17万キロほどでしょうか。
未だにオイル消費は再発していませんので、一度オーバーホールしてしまえば 永く付き合えるエンジンになります。